2011/09/30

Don't come knocking。

Wim wenders監督作品、邦題「アメリカ、家族のいる風景」を観ました。
友達がWim wendersのDVDを4本セットで貸してくれて、すっごい久々に「パリ、テキサス」を観たり、初めて「ミリオンダラー・ホテル」を観たりしているのですが、個人的にはコレが一番な気がする!


予告イマイチだな。以下ネタバレしまくり。


ストーリー的には「パリ、テキサス」と同じ、と言ったら乱暴すぎるかもしれないけど、大筋は一緒。パリ、テキサスでは大切な女性を、こちらでは家族を、探して旅をして、自分が変わったり、周りが変わったりする。(雑)
予告見たら言ってたけど、脚本は同じ人みたいです。そして、こちらでは脚本=主演が同じ人だったりもする。

どちらもいい話だし同じ流れも気にならない、むしろにやっとしちゃった感じなのですが、それよりも!なんと言っても特筆すべきはカメラワーク!
と言いつつそんな専門的なことは一切わからないのですが、冒頭のハワードが馬に乗って走るシーンで鷲掴みにされてしまった。どんな魔法が使われているのかわからないけど、ただ馬に乗って走ってるだけなのにすごくドキドキして目が離せなかった。
それ以降(つまりは全編)ずっとそんな視点で観てました。どんなに何気ないシーンでも、どこで一時停止しても、全てが写真として成り立つ感じ。
改めて、映画の奥深さを感じさせられました。ちょっとした光の使い方で切なくなって泣くなんて初めての経験かもしれない。
とりあえず、調べたら撮影はフランツ・ルスティヒという人で「パレルモ・シューティング」「ランド・オブ・プレンティ」も撮っているようなので、観たいと思います。
でも、「ミリオンダラー・ホテル」のあの屋上のシーンを思うと、Wim wendersの力なのかもしれないな。

ストーリー的なことに話を戻すと、娘スカイの独特の存在感がすごく良かったと思います。
ふわふわとした言動でちょい不思議ちゃん風なんだけど、本当は一番強くて逞しくて、最後は神々しさすらあった。というか、途中あまりの妙な存在感に「実は死んでるのでは?」と勘ぐっていた(笑)

息子の歌も良かったよ!

おまけ。ラストにハワードが途中で投げ出していた映画の撮影に戻り、そのラストシーンが出るんだけど、あまりのベタベタさに笑いました。

以上!



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